東京都江東区の日本赤十字社中央血液研究所の検査施設で検査機器・試薬が切り替えられたことで実現した。日赤ではこれまで、製品化前のすべての献血血液について、北海道千歳市の血漿分画センター、京都府福知山の血液管理センター、そして東京都大田区の検査施設の3カ所で、核酸増幅検査(NAT)を行ってきた。NATでは1999年から、HIV、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの検出検査を行ってきた。ただし、HIV-1型の検出は可能だったが、HIV-2型の検出は不可能だった。
これに対し日赤では、献血血液から製造される輸血用血液製剤の安全性を高めるため、各センターで順次検査機器と検査試薬の切り替えを実施。今年6月1日に千歳市の血漿分画センター、7月30日には福知山の血液管理センターで切り替えられている。東京都大田区の検査施設は、中央血液研究所に移転、機器、試薬を切り替え、8月27日に本格稼動した。これにより、国内すべての献血血液でHIV-2型の検出が可能になった。
中央血液研究所の内田茂治・核酸増幅検査部長は、HIV-2型について、「主に西アフリカで流行しているウイルスであり、インドでも感染者が複数見つかっている。また、西アフリカで輸血を受けた日本人の感染も確認されている」と説明した。その上で、「世界的な(人の)動きが激しくなっている。日本にもいつ飛び火するか分からない」と語り、全国的にHIV-2型の検出が可能になったことの効果を強調した。
【以上 キャリアブレイン 2008/08/28 より】

